今季初の釣行
年度末で仕事が忙しい中ですが、一段落ついた3月18日(木)、お休みをもらって、ようやく行きました!テンカラを(というか、渓流釣りを)はじめて4シーズン目、今季初の釣行です!
さて、どの谷に行こうか・・・
先週末は稚魚放流ボランティアに行き、久しぶりの山歩きで膝が腫れましたが、何とか腫れも引きました。けれど週末には2度目の稚魚放流ボランティアがあるので、今回の釣行はあまりハードな谷には行かないようにしないと。
けれど、あまりハードじゃない谷は多くの人が入る谷でもあるので、魚はいないかも・・・まあ、それでも良しとしましょう!魚がいてもいなくても、たっぷりと渓流を楽しむことにします!
ああ、春の日差し。木々はまだ芽吹いていませんが、渓流の音に負けないくらい大きな声で、ミソサザイがさえずっています。
ミソサザイは、日本でも一番小さな鳥の仲間で、地味な焦げ茶色をしている鳥です。渓流に入ると頻繁に出会い、そのさえずりを聞くことができます。熊よけの鈴は、谷では清流の音にかき消されてほとんど役に立ちませんが、ミソサザイの声は、その小さな身体に似合わず、ものすごく響き渡ります。しかもその声の美しいこと!
さて、予想通り前半はまったく魚影を見かけず。どうしたの?というくらい見かけませんでしたが、大きな滝を越え、谷の奥まで入っていくと、そろそろいけそうな雰囲気がしてきました。そ~っと毛鉤を入れると・・・
やった~!今シーズン初のイワナ。17.5cmでした。いや~うれしい!思わず山の中で叫んでしまいました。この時期のイワナは、まだやせっぽちだろうから今日は最初からすべてリリースのつもりです。このイワナもリリースしたのですが、改めて見ると結構立派な体付きをしていますね・・・
さらに上流で・・・
2匹目!白っぽい17cm。サビ色が抜けていますね。
この谷に限りませんが、愛知川の源流域には数多くの炭焼き窯の跡があります。もう至る所に。よくぞこんな山奥まで、と驚くほどです。
その炭焼き窯の横に、こんなものが落ちていました。ビール瓶ですね。わざわざビール瓶をかついできてでも、炭焼きの仕事をしながら渓流で冷やしたビールを飲む・・・そりゃあうまかったでしょうね~。
ちなみにこのビールは「キリンビール」ですが、文字を右から読む古い読み方のもの。戦前のものだろうか・・・
さて、二股になったこの谷の、別の谷の方にも行ってみます。こちらは本流ではないので、稚魚放流もあまりされていないかもしれず、イワナは少ないかな・・・
と思ったら、何と7cmのチビイワナ!こんな小さなイワナも、一丁前に毛鉤をくわえるのですね。ちなみに私はほぼ#13しか使いませんが、このチビイワナも#13に食いつきました。 12cm未満はノーカウント。
さらに上ってこんなところで・・・
3匹目!17cmです。これは少しやせていますね。
だんだん水量が減ってきました。こんな小さなところも丁寧にねらうと・・・
4匹目!13cmと小ぶりですが、尾びれが赤くて非常にきれいなイワナです。
そしてこんな場所では・・・
5匹目!18cmです。結構太っていますね。今回はこれで最後となりました。
まだまだ先はありそうですが、まあ今回は十分満足です。
ちなみに今回、白系、黄色系、黒系の毛鉤をすべて使いました。いずれもTMC103BLの#13です。結論から言えば、どの色でも全部釣れました。何となく、春は白系とか淡い色が良いようなイメージですが、黒でも問題なし。まあ、釣り手の気分で変えてみる感じでしょうか。
この谷、もう何度も来ているのですが、くるたびに良いポイントに砂がたまっていっているような気がします。増えすぎたシカのせいで、林床の植物がなくなり、強い雨が降ると土砂が流出しやすくなっていると言われていますが、確かに上の写真のように、林床に残るのはシカが嫌う低木のアセビだけになっています。
こちらはもっとひどくて、林床はほぼ丸裸。凹部がどんどん浸食されています。これでは砂で埋まるのも当然。特にこの辺りは花崗岩質なので、もろいです。
そんな山の中に、ヤマザクラの大木を発見。しかも1本、2本だけでなく、特定のエリアに集中してたくさん生育していました。花が咲く頃に、また来てみたいなあ。
写真左の太い木がヤマザクラですが、この近辺、地面にゴミが散らかったように白っぽい物がたくさん落ちています。
その白いのは、ホオノキの葉です。朴葉味噌に使う大きなホオの葉が、大量に落ちています。しかも不思議なことに、落ちたホオの葉のほとんどは葉裏を上にして落ちています。この写真を見れば分かるように、葉の表を上にして落ちているホオの葉はとても少ない。これには何か原因もしくは理由があるのだろうか・・・不思議です。
とにかく、初釣行で5匹も釣れたので大満足でした!