Forest and River

森のこと、川のこと

渓流の生き物

また休みがとれたので、今シーズン5回目の渓流へ。

解禁後5ヶ月が経とうとしているのに、まだ5回しか行けていない!一昨年まで月曜が休みだった時には、年に27回も行ったのに・・・まあ、これが普通なのでしょうね。

しばらく雨が降っていないため源流域も減水し、また水温もかなり高いので、今回は釣れなくてもともと、今シーズン初めての谷に入ってみました。

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この谷は、途中に大きな滝があり、みなさん滝までの区間を集中的に釣るためか、あまり魚影がありません。とはいえ0ではないので、丁寧に釣っていけば1匹くらいはかかるかもしれませんが、今回は滝まで竿を出さずに遡行します。

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これが問題の滝。8mくらいはあるかな?滝の少し手前の斜面にとりついて、四つん這いで上がっていくしかありません。

この滝壺には、大体いつも魚影があるのですが、テンカラの射程距離に入るまでに身をかくせる場所がないため、毛鉤を入れる前に逃げられてしまうことが多いです。そのかわりこの滝壺では・・・

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このアカハライモリに出会えます。イモリも近づいたら逃げてしまいますが、そ~っと近づいて水中にカメラを沈めれば、写真を撮ることはできます。イモリはかわいいですね。

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さて、無事に滝を越えて、ようやく竿を出します。しかし結構減水しており、なかなかポイントが少ない。それでも、小さなポイントにも丁寧に毛鉤を入れて行くと・・・ 

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おお!すごく立派なイワナ!重かったです。計測すると24cm!4月にまぐれで釣れた34cmを除くと、過去最高サイズ!いや~本当に立派です。

今回は、4匹以上釣れたら持ち帰ろうと思い、とりあえず生かしビクにキープします。

しかし、その後かなり上まで釣り上がりますが、まったく釣れず。水量もほとんどなくなりましたので切り上げることにし、そこそこの水量がある良い場所で、24cmをリリースしました。 

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この谷は、高さ8m位の堰堤があり、その堰堤の下にはいつも魚影があります。しかし、谷の入り口から近く釣り人も多いためか、魚は非常に敏感で、すぐに逃げていまいます。

今回も、帰路にこの堰堤にさしかかり、そ~っとのぞきこむと、やはり魚影があります。どうやって釣ったものかと思案しますが、やはり射程の短い竿では限界があります。そんなことを考えながら、しばしここで堰堤下を観察していると、何やら銀色の生き物が、垂直の堰堤を駆け上がっていくではありませんか!

何だあれは!と思い、すかさずカメラを出しましたが、その生き物はすでに堰堤の上にたどりついて川へと去って行きました。おそらく、希少なカワネズミではないかと思います。ほぼ垂直のコンクリートの堰堤を上っていくとは、びっくりです。 

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さて今回は、釣果1匹のみでしたが、アカハライモリやおそらくカワネズミにも出会えて、なかなか楽しい渓流行でした。その中でも、この日一番の出会いはこのカエル!

渓流に住むナガレヒキガエルです。岩の上で、じ~っとしていましたが、近づくまでまったく気づかず、見つけたときにはギョッ!としました。大きく立派なカエルで、この睨み方がすごい!

イワナには少ししか出会えなくても、やはり渓流で生き物に出会うことは楽しいですね。