Forest and River

森のこと、川のこと

水温3℃

今シーズン、積雪らしい積雪がほとんどなく、1月も2月も山は地面が見えていました。平地ではそろそろスノータイヤからノーマルタイヤに履き替えている人も多い中、3月16日の朝に久しぶりに平地でも少し雪が降りました。これは山で積もっているだろうなあ・・・

その翌日、天気は良かったものの朝からかなり冷え込み、当地域の気象観測記録では、最低気温が-2.6℃。久しぶりの氷点下です。

こんな寒い日に仕事が休み。寒い日でどうせ釣れないだろうから、思い切って初めての谷に行ってみよう!と、ほぼ1年ぶりに神崎川水系に行くことにしました。

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神崎川沿いの林道。昨日降った雪も大半が溶けて、道路にほとんど雪はなかったのですが、日陰になるとたちまち積雪が現れます!こういうところでは、軽トラを四駆に切り替えて、慎重に走ります。

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車を置いて、登山道で川へ向かいます。山中は、さすがに積雪が残る箇所が多い・・・足跡は自分の足跡のみ!昨日から誰も歩いていない! 

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この辺り一帯の森には、上の写真のように萌芽した木が多いです。萌芽というのは、そこそこの太さに育った木を根元から切って利用し、そのあとに切り株から何本も生えてくる「ひこばえ」が育って上の写真のようにいくつもの股に分かれて生えている木のこと。

炭焼きの材料や、燃料の薪として伐採されたことで萌芽するわけですが、股になって生えている木がまだ細いですね。つまり、切って使われていたのはそんなに昔じゃないということです。 

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山道を歩くこと約1時間、ようやく、神崎川本流にたどり着きました。相変わらず神崎川の水は美しい。 

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さて、今回は神崎川支流のS谷に初めて入りました。神崎川の本流には巨岩がゴロゴロしているのですが、支流にも大きな岩がたくさんあることが特徴です。さすがに渓流は冷えているせいか、岩の上の雪がまだ溶けていません。 

雪で滑りやすいので、とても慎重に歩いて行きますが、とある岩の上ですってんころりんひっくり返ってしまいました。その岩の上には雪がなかったのですが、よく見ると水しぶきがかかっていて、それが薄い氷の膜となっている!これは滑るわ!以後、水しぶきをあびている岩の上を歩くのを避けるようにしました。ひとつ、賢くなった。

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とりあえず竿も出さずに魚影を探しますが・・・見事に1匹の魚影も見かけません。水温を計ると、何と3℃しかない!これでは魚も食い気なしでしょう。しかし、谷を歩くのは楽しいので、どんどん上っていきます。 

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この滝まで来て、引き返すべき時間となりました。一応、途中から竿は出したのですが、まるで反応なし。まあ、今回はそれで良し。

この谷は、深い淵などが多くていかにもイワナがいそうなポイントが多いのですが、いずれも毛鉤で釣るより餌を沈めて釣るような場所だなあと思いました。ちょっとテンカラ向きではないかも。そんなことが分かっただけでも収穫ありです。

次はまた別の谷へ!