Forest and River

森のこと、川のこと

汗ばむ陽気

今シーズン2回目のテンカラに行った3月9日(月)、当地域の気象観測データでは最高気温が19.4℃(15時)!

三寒四温と言いますが、今年は一寒六温くらいの季節の進み方ですね。

今回は、ちょっと変わった生き物にも出会いました。

なじみと言うほどではないですが、久しぶりに行ってみたかった谷へ行きました。ここは、それほど魚影が濃くないのですが、まあちょっと行ってみようかな、という気持ちで・・・ 

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谷の周りに木が多いです。地形が平坦なところも多く、炭焼き窯の跡もたくさんあります。

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魚影は濃くないものの、小さなポイントにも、こまめに毛鉤を入れていくと・・・ 

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小さいですが、14cmのイワナ!小さくても、釣れるとうれしいものです。

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ものすごく良い天気。お昼の山の気温は14℃、水温7.5℃でした。釣り上がっていくうちに、汗をかいてきました。 

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だいぶ上まで上ってきました。水量も少ない。前日、結構な量の雨が降ったのですが、それでもこの少ない水量。本当に、今年の夏は水が心配です。 

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結局、この日は小ぶりのイワナばかり4匹を釣りました。上の写真は、この日最大の16cm。小さいけど、模様がきれいです。

解禁後に、これまで2回テンカラに来ました。早春は、白っぽくて小さな毛鉤の方が良い、という常識(?)があるので、1回目は#18のフックに白い糸を巻いた毛鉤を使ったのですが、特に反応なし。

小さいフックは重量が軽く、レベルラインでは毛鉤を飛ばしにくいので、1回目の途中でいつものレギュラーサイズ#13にサイズアップし、色も常用の黒いものに変更。そしたら、5匹釣れました。前回と今回で9匹のイワナ、サイズは13~20cm。

あんまり、毛鉤のサイズも色も関係ないのかな?これからは、#13でいこう。

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この滝まで釣り上がって終了。滝壺には水よりも落ち葉の量が多く、釣りにはなりませんでした。

谷を下っていくとき、おもしろいカエルに出会いました。カメラを静かに水中につけて撮影。この時は、何と言う名前のカエルか分からなかったのですが、自宅で写真を拡大して初めて分かりました。 

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「ナガレタゴガエル」普段は、森林の中で暮らしていますが、繁殖期になるとこうして水中で過ごすことが多いようです。そのために、後ろ肢の水かきがものすごく発達しています。

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しかし、ナガレタゴガエルだと分かった最大の特徴は上の写真。病気かと思うくらい、皮膚がブヨブヨです。これは、繁殖期のオスのナガレタゴガエルの特徴のようで、酸素を多く溜めるために皮膚をブヨブヨにして表面積を多くするのだとか。皮膚呼吸ということなのかな?

ナガレタゴガエルで検索すると、このカエルが水中で魚に抱きつている写真が出てきますが、繁殖期のオスは動いているものなら何にでも抱きつくそうで、ヤマメに抱きついている写真が多く掲載されていました。

もし、釣りをしていてこのカエルがイワナに抱きついていたらどうするだろう・・・ちょっと見て見たいです。ちなみに、滋賀県では準絶滅危惧種です。