命をいただく
10月1日の禁漁までに、あと何回テンカラに行けるかな~と、指折り数えるようになってきました。荒天で行けないこともあるでしょうが、順当に行けたとしても、あと4回。
今まで釣った魚はすべてリリースしてきましたが、今年は一度くらい、釣った魚を家族に食べさせたいと考え、8月から活かしビクを持参して釣行することにしました。当初は、「18cm以上を4匹釣れたら持って帰ろう」と決めていたのですが、これはテンカラ2シーズン目の私にはちょっとハードルが高すぎた・・・そこで、「15cm以上4匹」にハードルを下げて挑戦してきたのですが、なかなか4匹釣れません。
あと4回のうちに「お持ち帰り」できるだろうか・・・そんなことを思いながら、今日もテンカラに行きました。
今回は馴染みの谷に行きました。ただ、比較的アプローチの簡単な谷なので、魚が残っているかどうか・・・
今回は、以前反応が良かった黄緑色の糸を巻いた毛鉤で挑戦です。バッタをイメージ。形は似ても似つきませんが・・・
しかし、早速釣れた!16cmなのでキープします。
続いてこんな場所で・・・
おっと2匹目!これも16cmでキープ。
次は少し深みのある場所で・・・
3匹目!しかしこれは14cmだったのでリリース。
今度は滝のひとつ下の落ち込みで。
4匹目!これは17cmでキープ。今日はやたら調子いい。あと1匹でお持ち帰りできる!
滝壺。ここにはいないだろうなあ・・・
おっといた!しかし12cmなのでリリース。
5匹釣ったところで昼食にしました。この谷は周囲の枝張りが多いので、午前中に黄緑色の毛鉤4本をすべて木にひっかけてしまいました。午後からは焦げ茶色の毛鉤に交換します。
さあ、午後から15cm以上のイワナをもう1匹釣れるだろうか・・・
小さなポイントも丁寧に釣っていきます。
そしたら6匹目!しかし13cmなのでリリース。 やっぱり毛鉤の色ってあまり関係ないのね・・・
どんどん上って行き、次は少し広がりのある場所で。
7匹目、これは16cm!やった、これで4匹そろいました!
一応、目標は達成したのですが、今日はやたら調子いいし、時間も早い。この先まだまだポイントもありそうです。さらに大きいサイズや良い型のイワナが釣れたら交換することにして、このまま続けることにしました。
活かしビクの中をのぞいてみると、4匹とも元気です。水の入ったビクを持って遡行するのはたいへんですが、まあ仕方が無い。
小さなポイントだけど・・・一応、毛鉤を入れると・・・
何と小さなイワナ!8cmしかありません。今までの最小記録を更新してしまいました。こんな小さなイワナでも、#13のバーブレスフックに食いつくのですからイワナの貪欲さがわかりますね。すぐにリリース。
浅い瀬のところでは・・・
9匹目!16cmありましたが、すでに4匹キープしているのでリリースしました。
だいぶ上まで来ました。時間も、もうそろそろ終わりが近づいてきます。
そしたら10匹目!いや~1日に10匹も釣れたのは初めてです。しかし15cmなのでリリース。
さあ、そろそろ終わりにしないと。奥に見えている滝で終わりにしようと、まずは手前の障害物が多い場所をねらったら・・・
何と11匹目!しかも20cmあります。いや~もうこれで十分。活かしビクの中で、一番細いイワナと交換することにし、4匹をキープして引き返すことにしました。
活かしビクを抱えたまま谷を下り、林道に停めた車に到着する直前、川原で腸とエラをとりました。いや~20cmはやっぱり立派ですね。
そして、帰宅後念願の塩焼きに。養殖物のイワナは何度も食べたことありますが、自然のイワナで、しかも自分で釣ったイワナを食べるのは初めてのことです。
4人家族の我が家で、一番大きいイワナを小学生の長男にあげました。長男は、もともと魚好きなのですが、以前イワナつかみ体験をした時に、生まれて初めて自分で魚の腹を割き串を刺して塩焼きにし、それ以来一層魚をきれいに食べるようになりました。
「おいしいな~!」という声とともに、20cmのイワナを食べた長男。生きたイワナを釣って、腹を割いて命をいただいて・・・と、口に入るまでのイメージができているせいか、小学生なりにがんばってきれいに食べてくれました。
命をいただいて、ありがとう。