Forest and River

森のこと、川のこと

今回は縁が無かったということで・・・

大変な量の雨が降ると言われた台風10号が、何とか無事に去ってくれました。減水気味だった川には水が増えたことですし、今日もテンカラに行くか!と出かけました。

雨はやんだものの、天候が不安定だったため、慣れた谷に行くことにしました。この谷に入るのは今シーズン3度目です。 

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ほどほどの水量で、良い感じです。もちろん濁りはありません。ただ、結構な量の雨が降ったあとなので、だいぶ土砂が流れた感じ。

この谷は道路からすぐに入川できるので、魚影はそこそこあるのですが、シーズン末期で魚もスレてきているのか、私の近づき方が下手なのか、毛鉤を入れてもすぐに隠れてしまいます。

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そんなこんなで釣っていくと、まずはイワナ17cm!白いです。

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リリースばかりしてきた私ですが、先日から「18cm以上が4匹釣れたら持って帰って家族に食べさせる」という目標を持ちました。残念ながらこれまでお持ち帰りは0。さすがに私の腕で18cm4匹はハードル高いです。

なので、今回はちょっとハードルを下げて、15cm以上ならとりあえずキープし、4匹以上釣れたら大きいのから4匹持って帰るという軟弱な方針に変更。キープのために購入したダイワ友バッグ(普通サイズ、3.6L)を初出動させました。友バッグは鮎用ですが、渓流で魚をキープしながら遡行するにはなかなか良い道具です。とりあえず、17cmを1匹入れました。 

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この川の底は白いです。細々とした流れですが、こういう所に毛鉤を入れると・・・

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小さなイワナが釣れました。しかし12cmしかないので、これはさすがにリリース。 

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大きな滝の小さな滝壺。今まで滝壺で釣ったのはわずかで、この滝壺では魚影すら見たことがありません。そりゃあ、みんな滝壺は狙いますから・・・今回もあまり期待はしなかったのですが、雨がたくさん降った後なので、下流からイワナが上がってきているかもと、そっとのぞき込むと・・・ん?底の方に何か動いています。そんな大物ではないですが、あれはイワナでしょう。

とりあえず、いつもの黒い毛鉤を入れてみると、着水時にふっと魚が来るのですが、まったくくわえる気配なし。そこで、毛鉤をビーズヘッドに変更。色は黒。こういう沈んだ木があるところでは、ビーズヘッド毛鉤は根掛かりのリスクがとても高いのですが、まあいろいろ試してみないと。

黒のビーズヘッドを入れてみると、おっ、激しく魚が向かいますが、途中でフッと方向転換。これは見破られたかな?もう逃げてしまったかもしれませんが、ダメ元でもう一度入れると、また来ました。しかし、くわえる前にUターン。どうやら食い気はあるようですね。

そこで、ちょっと変わった色の糸を巻いたビースヘッド毛鉤に交換。写真を撮るのを忘れましたが、バッタをイメージした黄緑色の糸です。すると、何と一発で! 

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思ったよりも小ぶりな16cmが釣れました!小さいけど、一応キープ2匹目。 

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どんどん上って行きます。今度は、水が少ない小さなポイントを丁寧に・・・ 

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15cm!小さいけど一応3匹目キープ。

あと1匹、15cm以上を釣れば初のお持ち帰りができます。しかし、そろそろ引き返すべき時間となってきました。あとちょっと、もう少し・・・と粘りながら行くと、魚影を発見!17~18cmはありそう!よし、あれを釣ってお持ち帰りだ!

しかし、結果はダメでした。毛鉤を入れ、その毛鉤に反応した途端に、Uターンして岩に隠れてしまいました。ああ、残念!

しかも、ここで雨がぱらぱらと降ってきました。あと1匹、何とか釣りたかったけど・・・友バッグに入った3匹のイワナをのぞいてみると、3匹とも元気にしています。友バッグは優れものですね!最初に釣った17cmのイワナは移動しながら2時間以上も友バッグの中に入っていたのですが、頻繁に流水につけながら移動していたせいか、見た目はほとんど弱っていません。

この3匹だけでも持って帰ろうかな・・・

ずいぶん迷いました。持って帰るなら、谷の入口まで生かしたまま戻って、そこでエラとハラワタを取ってからお持ち帰りの予定。しかし、もう予定時間を過ぎているし、おまけに雨も降ってきたし・・・

やはり今回は、縁が無かったということで、逃がそう・・・

釣った場所よりも上流のところで、すべてリリースしました。3匹とも、元気に泳いで行きました。

漁期はあと1ヶ月余り。4匹お持ち帰りできるか怪しくなってきましたが、まあ楽しくテンカラができればそれで良し、ということにしておきましょう。