猛暑の中
梅雨が明け、雨が降らない日々が続いていますが、渓流はまだ減水しているというほどではありません。8月2日の予想最高気温は37℃!今夏一番の暑さが予想される中、またまた振休をとってテンカラへ。
今回は、今まで2度足を運んだ谷に行きます。この谷は、途中にかなり大きな滝があるので毎回そこであきらめて引き返していたのですが、今回はその滝を越えられるかな?
この谷も美しい谷です。ただ、ここはほとんど放流されていないためか、魚は少ない。昨シーズンに一度、今シーズンも4月に一度入ったのですが、いずれも1匹ずつしか釣れませんでした。
この谷にもイワタバコがありました。先週別の谷で見たイワタバコよりたくさん花がついています。
さて、釣り上がるのですが魚影なし。やっぱりこの谷には魚はいないかな・・・いつも以上に丁寧にポイントに毛鉤を入れていくのですが、まったく反応なし。
この日正午の渓流の気温は28℃、水温は21℃もあります。これでは魚も食い気が失せるかな・・・
それでも、途中で2回だけ釣れました。いや、釣ったのですがネットに入れる前に針が外れて逃げられてしまったので、釣果には挙げられません。でも、多少は魚もいるし、食い気があることも分かったのでそのままどんどん釣り上がります。
しかし1匹の釣果もなく、昼過ぎに滝に着いてしまいました。
滝の前でお昼ご飯を食べながら、この15mほどもある滝をどうやって越えようかと思案します。以前に、滝の上まであと5mという所まで行ったことがあるのですが、そこから先は足を滑らせれば死ぬ、という場所を通らねばならなかったので断念しました。
昼食を終え、一旦竿をしまい、気を引き締めて急斜面に取り付きます。前回よりも遠回りをしつつ、上れそうなルートを探していくと、さすがに2シーズン目は経験を積んできたおかげが、それなりにルートを見つけられるようになってきました。それでも危険なことに変わりはないし、おまけにまだ膝も治っていないので、慎重に慎重に上っていきます。すると・・・
滝の上に出た!そこは天国か!?と思いましたが、また小さな滝。それを越えると、また小さな滝・・・しかし、2つめのこの小さな滝は周りを完全に岩に囲まれていて、取り付きようがありません。高巻きしようにも、巻くルートすらありません。
せっかくここまで来たんだから・・・と、竿を出して小さな滝の小さな落ち込みに毛鉤を入れてみましたが、反応なし。しばらく思案しましたが、どう考えても越えられそうにないのでやむを得ず引き返すことにしました。
あ~、ついに釣果0の日がやってきたか・・・
まあ、こういう日もあります。今回は魚がいなかったとかではなくて、完全に自分の腕のせいで釣れなかった。取り込みが下手なんです。
谷を下り始めますが、やっぱり釣果0は悔しい。少しくらい悪あがきしてみるか・・・と、ダメ元で釣り下がります。
こういう小さな落ち込みで、かつ落ち込みにいる魚から上流が見えにくいポイントを探しながら、静かに忍び寄って毛鉤を入れていったら・・・
やった!釣れた!わずか14cmの小さなイワナですが、思わずやったー!と叫んでしまいました。ありがとう!来年は20cmオーバーになっていておくれ!
猛暑で汗だくの釣行でしたが、やっぱり1匹でも釣れれば最高!