Forest and River

森のこと、川のこと

たとえ2時間半でも・・・

休みの日。急な仕事が入ったりしてバタバタしている間に、時刻は昼の12時。今からテンカラに行っても、たいして奥まで行けないなあ・・・と思いましたが、行かないと禁断症状が出そうな気がして、たとえ2,3時間でも行くことに。

自宅から車で約45分、茶屋川水系の、とある谷の入口に到着。午後1時に入渓、楽しめるのはせいぜい2時間半ほどですが、やっぱり行って良かった・・・

この谷に来るのは2度目。前回(3月)は、18cmのイワナをビーズヘッドで1匹だけ釣りました。毎回、谷に入ると5時間は釣りをできるのですが、今回は半分の時間しかありません。林道から近いポイントはどうせ魚いないだろうから、すっとばして行こうと思った矢先、林道すぐのところでサッと魚が走りました。しまった・・・

逃げたものは仕方ない。ある程度まで進んで、ようやく竿を出します。しかし、最近ついた人の足跡もあるし、しばらくは釣れないかな・・・その予想は的中し、ポイントらしき場所を攻めても一向に反応がありません。 

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まあ、今日は釣れなくてもいいんです。こうして、美しい渓流の中で竿を振っているたけでも楽しいので。前回の教訓を活かして、大物狙いはやめて小さなポイントを丁寧に探っていきます。

と、そこへ、上流の斜面から何やら茶色の獣が降りてきました! 

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アナグマですね!30mほどの距離がありましたが、こちらにはまったく気付かず、谷を渡っていきました。 シカはこうして出会う前にさっと逃げていってしまいますが、アナグマは割と周りに無頓着というか、我が道を行くタイプの動物ですね。

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谷を渡った後、エサを探しながら斜面をどんどん上って行きます。時折立ち止まっては、するどい爪で地面を掘っていました。姿が見えなくなるまで、こちらには気付かないまま。この出会いがあっただけで、今日は来て良かった!と思いました。 

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そんなこんなでかなり上流まで来たところで、少しずつ魚影も見えてきました。小さなポイントですが、ここもいそうだぞ・・・ 

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おっと!16cmのイワナ!小ぶりですが、やっぱり釣れるとうれしいものです。

釣った場所にリリースし、さらに上に行こうと思ったのですが、このポイントはまだ攻め甲斐があるので、まだ釣れるかも・・・とあまり期待せず毛鉤を入れたら・・・ 

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何と釣れた!14cmとさらに小ぶりですが、リリース直後の同じポイントで2匹目が釣れました。これは初めてのケースだ。まあ、14cmと小さいイワナで人(魚)生経験が浅いので、1匹目が釣られてもあまり警戒していなかったのでしょうね。 

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その後もしばらく釣り上がりますが、反応無し。やがて、折り返すべき場所まで到達。時間があったとしても、この滝は容易に越せません。次回来たら越せるだろうか・・・と周囲を見渡しますが、相当巻かないと無理ですね。 

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わずか2時間半でしたが、やっぱり渓流はいいものです。見てください、この美しい景観・・・

一眼レフと三脚持参なら、もっときれいに撮れるのにと思いますが、同時に竿を持って行くのはちょっとたいへん。かといって、この時期に撮影のためだけに渓流に入るのはちょっと悔しい。今は撮影よりも釣りなので、まあコンパクトデジカメで我慢しましょう。

とにもかくにも、あー来て良かった!