Forest and River

森のこと、川のこと

やっぱり渓流はいい・・・

前回テンカラに行ったのは、4月22日。あれから約2ヶ月、まったく渓流に行けませんでした。

というのも、5月の連休時に膝を痛めてしまい、杖をつかないと歩けない状態に。レントゲンでもMRIでも「異常なし」なのに、なぜか膝が伸びず、曲がらず、痛い。症状は悪くなるばかり。原因不明で一生このままか・・・?

しかし何度か整体に通ったせいか、4週間を過ぎた頃からようやく少し良くなった感じがしてきました。先週末、整体に行った際に、先生に「そろそろ渓流に行ってもいいかな・・・?」と尋ねたら、「無理をしない範囲でどうぞ」とのことだったので、6月17日、喜び勇んで久しぶりのテンカラに行ってきました!

とは言え、まだ膝は完全に伸びず、曲がりません。登りは大丈夫なんですが、下りがキツい。ハードな釣行は無理なので、20くらいある候補先の中から、まあ何とか行けるだろうという谷を選びました。

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あ~久しぶりの渓流!うれしいなあ!!

この日は快晴。前日まで結構な量の雨が降っていたので、水量が多い。本流は濁っていましたが、源流は透明でした。

久しぶりにテンカラ竿を振ります。渓流に行けない時間に、夏用の(?)黒っぽい毛鉤をいくつか巻いておきました。この日使うのはこちら。

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TMC 103BL #13に黒のミシン糸を巻いたもの。103BLは、私が初めて買ったフックで、今も一番出番が多いものです。しかしその後、春先の毛鉤は小さい方が良いとか、大物狙うならもっと大きい毛鉤が良いなどと本で知ったので、いろいろな形やサイズのフックを買いました。

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今持っているフックを並べて撮ってみました。フックを購入する際、その形はメーカーのHPなどで分かるのですが、分からないのは大きさ。私の住む近くには、フックの種類や大きさを見比べながら購入できるようなお店がありません。#18がどんな大きさなのかは、ネットで注文し手元に届いて初めて分かります。

TMC100以外はすべてバーブレス(返し無し)フックです。TMC100は、もしかしたら今シーズンからエサ釣りするかも・・・と思いエサが抜けにくいようにと購入したのですが、やっぱりエサ釣りをする気になれず、今のところテンカラオンリー。TMC206BL #10は最近新たに購入したもので、#13より大きいものが欲しいと考え#10にしたのですが、手元に届いてビックリ。予想以上に大きかったです。今回は、103BL #13と206BL #10を携えての釣行です。

さて、林道に車を置いて身支度をし、入渓してから5分も進まないうちに、良いポイントがありました。林道からこんな近い場所には魚はいないだろうと思いつつ、そっと忍び寄ると・・・おっ!いるじゃないですか。しかも2匹が縦に並んでいます。上流側に20cmくらいのイワナ、そのすぐ下流側に15cmくらいのイワナが流下するエサを待っています。

よし、まずは下流側のイワナから。竿を振るのは2ヶ月ぶりですが・・・

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やった!一投目で成功。久しぶりに手にしたイワナに興奮したせいか、写真ブレブレです・・・計測すると17cm。私にとっては十分なサイズ!

さて、もう1匹のイワナはまだいるかな・・・います!今17cmをリリースするともう1匹が逃げてしまうので、とりあえずランディングネットに入れたままもう1匹を狙うことに。上流側に陣取っているということは、17cmのイワナよりも「格上」なんでしょうね。つまり賢い?

17cmのイワナに投げた毛鉤は、じつはちょっと狙いがそれてイワナの喰い筋より横に着水してしまったのですが、このイワナは定位置から横にスッと動いて毛鉤をくわえてくれました。

しかし上流の賢いイワナには通用しない?イワナが移動する距離が長ければ、それだけ毛鉤を見ている時間が長くなるということで、見つめる時間が長いとエサじゃ無いとバレやすいということになります。

よ~し、イワナの頭の先50cmくらいに毛鉤を入れよう、と竿を振ります。しかし一投目は大きく横に外れました。イワナは見向きもせず。そして二投目、ちょっとそれましたが、まあ頭の先に落ちたかな・・・

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おお!釣れた!体高のある19cmのイワナ!きれいですねー。初めてランディングネットに2匹のイワナを入れました。

この後、釣った場所に2匹をリリースし、さらに上流へと向かいます。 

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次のポイントでも、20cmのイワナ!いやー調子いいです。

この後も14cmの小さなイワナを釣って一旦昼食。久しぶりの渓流なので昼食もそこそこに、すぐ後半戦開始。

続けて12~13cmの小さなイワナを2匹釣ったのですが、今日は小さいイワナはすぐ放そうと、写真も撮らずリリース。この後さらに16cmのイワナを釣った後・・・ 

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何と竿が折れた!イワナで折れたわけではなく、頭上の木の枝に針がかかったのを外そうとして竿を振ったら、いとも簡単に折れました。8本継3.3mの穂先から3番目。家に帰ってから、3番目の残った部分を手で折ろうとしたのですが、目一杯力を込めてようやく折れるくらいの強さがあります。枝にかかった針を外すくらいの力で折れるとは思えないので、おそらくこれまでの使用中に小さな傷がついていたのでしょうね。

幸い、同じ竿で元竿が折れて使えないものが家にあるので、帰れば3番目を交換できます。しかし山中ではそれも望めないので、やむを得ずあまり使い勝手の良くないスペアの3.6m竿を出します。スペアがあって良かった!

この3.6mの竿、なぜ使い勝手が良くないのかと言えば、メインの3.3mの竿と調子が違うのです。胴調子とかそういう専門的なことは私には分かりませんが、振った時の毛針の着水ポイントがズレるというか、思ったほど毛針が飛ばないというか・・・しかし今はぜいたくを言っていられません。スペアの竿があって釣り続けられるだけでも十分!あとは腕でカバー? 

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上っていくと、おおこれは!というポイントに到着。小さいポイントですが、これはいそうです。少し深さがあるので、沈めるビーズヘッド毛鉤にしようか悩みましたが、水が落ちているところに毛鉤を落とせばある程度沈むだろうと予想して、同じ黒の#13で挑むことに。

まずは手前のかけあがりから丁寧に投げますが、反応なし。次に写真左奥の深みに入れますが反応なし。よし、いよいよ本命の水が落ちるところへ! 

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やった!釣れた!この日最大の22cm!昨シーズンは最大22cmでしたのでタイ記録です。何ときれいなイワナでしょう。いや~すごい。しばし見とれてからリリース。

この後、さらに上流で16cmを釣って終了。合計9匹!1日の釣果としては過去最高です。 結局毛鉤は黒の#13だけを使いました。

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この滝で折り返し。まださらに上へと行けそうですが、本日は膝のリハビリ代わり?なので、この先はまた今度の楽しみにとっておきましょう。

釣りの翌日、整体に行って膝を診てもらうと、先生が「あれ?3日前より水が溜まってないね。腫れもひいているね。」と。5時間以上も歩いたのに!

やっぱり渓流は身体にいいんですよ!