Forest and River

森のこと、川のこと

イワナ稚魚放流2

今年の愛知川上流での稚魚放流は、計8回、25万匹の放流が予定されています。私が参加できるのは2回だけですが、先日2回目の放流に行ってきました。
前回よりも簡単な谷だろうと思って入ったら、思った以上に大小の滝が多くて、滝にぶつかるたびに迂回路を探し、約1.2kmさかのぼるのにたっぷり2時間かかりました。あいかわらず重い水と稚魚を背負って・・・

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この谷は、昨シーズンに一度だけテンカラに来ています。テンカラを初めて2ヶ月ほど経った時に訪れたこの谷では、まったく魚影を見つけられず。あきらめて早々に引き返した谷です。

その時は、この谷の奥まで入っていなかったので、この先がどうなっているのか興味ありました。しかし放流に行ってみると、大小問わずたくさんの滝が出現!写真のように稚魚を入れてパンパンになった50リットルザックをかついで、次々と現れる滝を迂回するはめに。もちろん、滝を迂回するルートは自分で探さないといけません。相当疲れました。

ちなみにこのザック、30年くらい前に買ったMt.Dax製のものですが、それほど使用頻度が高くないし、ポリウレタンコーティングされていないこともあって(コーティングされていると経年劣化でコーティングがボロボロになったりベタベタになったりする)、まだまだ使えます。

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2時間後、ようやく放流開始。この先もまだまだ小さな滝が続くので、ポリ袋片手に上っていきました。

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あちこちのポイントに、分散して放流していきます。放流したあと、水中で撮影。元気に泳いでいました。

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水中の稚魚の写真を撮っていて、何だか変な形の稚魚がいるなあ・・・と思ったら、カゲロウの幼虫でした。腹部にエラが出ているのでカゲロウの仲間だろうということは分かったのですが、図鑑で調べても種類まで分かりませんでした。

さて、無事に放流を終え、川を下ります。せっかく川に来たんだから、少しくらいは竿を出したいのですが、魚はいつも上流に頭を向けて泳いでいるので、川を下りていくと私の姿は魚に見つかってしまいます。特に、今回の谷のような身の隠し場所がない狭い谷では、川を下りながら釣ってもまず釣れません。

ところが、ある場所まで下りてきた時、5mほど離れた場所でイワナが泳いでいるではありませんか。

そのイワナは、流れてくるエサを探すのに夢中のようで、私に気付いていません。これはもしや釣れるのでは・・・?

その場で息を殺して、ゆ~っくりとしゃがみ、そ~っと竿を出して仕掛けをつけます。#13の毛鉤。あのイワナの鼻先に落とせば反応するはず・・・

一投目。イワナよりだいぶ手前に毛鉤が落ちました。結構風が強く、軽い毛鉤が風に負けます。

二投目。さっきより強めに竿を振りますが、イワナの喰い筋から外れていて見向きもしません。

そして三投目。今度はイワナの鼻先50cmほどに毛鉤が落ちました。毛鉤がゆっくりイワナの前に流れていくと・・・喰った!イワナは、ここで慌てて竿を上げると失敗します。ほんの少し間をおいてからさっと上げると・・・

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釣れた!

今年はなぜか調子いいです。17cmのとてもきれいなイワナでした。