先人の知恵
最近、休日出勤が多かったので、昨日(8/31)は振休をもらって渓流へ。
昨日は初めての谷に入りましたが、相変わらず水温が21度と高いため釣果は見込めず。一応、1匹釣り上げたのですが、写真を撮る前に逃げられたのでノーカウント。
そのかわり、川石のきれいな節理や、ヨウシュヤマゴボウに似たマルミノヤマゴボウ、きれいな炭焼き窯跡などに出会えました。
魚影は少なかったのですが、なかなか良い谷でした。
川岸に生えていたマルミノヤマゴボウ。はじめに見た時は、「なんでこんなところに外来種のヨウシュヤマゴボウが!?」と思ったのですが、良く見るとヨウシュヤマゴボウとは違うので、写真に撮って家で調べてようやく名前が分かりました。
この谷は、石が特徴的なものが多く、特に写真のような細かい節理が入っている石が多く見られました。自然の見事な造形です。
今まで私は#13のフック(針)しか持っていなかったのですが、少し小さめのサイズも欲しくなったので、今回初めて#16を使用しました。小さいサイズは春先などに使うことが多いようですが、今回のように相変わらず水温が高いと、魚も小さいエサを食べたいのではなかろうか、と勝手な想像をして使ってみることに。
そしたら、何と見事に1匹釣れたのですが、釣り上げてタモ網に入れるまでに魚が枯枝に当たってしまい、バーブレス(返し無し)フックではあえなく針が外れてしまい、写真に撮れず計測もできなかったのでノーカウント。まあ、目測では15cm前後のイワナでした。
魚の写真が撮れなかったので、せめて竿だけでもと思い、初めて竿と渓流セットで写真を撮りました。物と自然をセットで撮るのはなかなか難しいですね。
立派な炭焼き窯跡がありました。しかも二つ並んで(手前と奥)。
炭焼き窯跡は、渓流沿いに作られることが多いため、釣りをしているとたくさん見かけます。今回の写真に限らず、炭焼き窯跡は苔にびっしりと覆われていることが多いです。つまり、長い間ここに大水が来ていないということ。
十年に一度の豪雨などと言われる災害級の大雨が降ることが多い近年でも、沢沿いに作られた窯跡までは水が来ていないというこを証明しているわけですが、幾日も寝泊まりして過ごさねばならない炭窯をここに作ろうと決めた昔の炭焼き人は、大水が来ても決して流されたりすることがない場所を選んで作っていたということで、昔の人の自然に対する観察力に驚くばかりです。
さあ、渓流釣りが禁漁となるまであと1ヶ月。あと何回行けることやら・・・魚に会えなくなるのはさみしいなあ。