Forest and River

森のこと、川のこと

欲をかくと釣れない

先週の月曜日、大阪で震度6弱地震がありました。

休日のその日、天気は曇り空だったので、家の用事を済ませば釣りに行こうと思っていたのですが、地震があってはそういわけにもいきません。余震でもあれば、私の行く落石だらけの渓流は危険きわまりない・・・というわけで、先週は断念。

昨日、2週間ぶりにテンカラに行きました。

行き先は、前回先行者があって入渓をしなかったK谷。

今回は釣りの先行者はいなかったのですが、いつもの場所にやたらと車が停まっている。5台くらい。車の近くに5~6人の人がいて、蝶採集用の非常に長い(5m以上?)捕虫網を持っています。蝶の調査かな?

とりあえず釣り人ではないので、予定通りK谷に入ることにしました。

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谷に沿って歩く林道の途中に、前回もモリアオガエルの卵塊がありました。どうなっているかな、と見て見ると・・・

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前回見た時より増えています。そして、前回見かけたのは茶色になってしぼんでいる。この下には川や池はないのですが、先ほどの写真のように、卵塊の近くにちょっとした水溜まりが・・・

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水溜まりをのぞくと、何とオタマジャクシがいるではないですか!卵塊の真下から、はってきたのでしょうか。何とたくましい。この後、水溜まりが干上がらなければ良いのですが。

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川に到着。さあ、久しぶりに楽しみます!

と、ここまでは意気揚々といったのですが、いざ竿を出し始めると難しい。魚がかなり敏感になっていて、いつもより慎重にアプローチしたつもりなのですが、逃げられてしまいます。

何度か釣っているポイントにも、慎重に近づくのですが、毛鉤に反応なし。というより、この日は気温28度、水温18度もあったので、魚が深みにいて、毛鉤が届いていないようです。深く沈まないテンカラの毛鉤では限界があります。

このあとも川をのぼりながら釣っていくのですが、やはり深みにいる魚は引き出せない。それでも、魚の姿は見えている。釣りたいけど釣れない・・・でも今度は毛鉤に反応するかも・・・と欲を出し、何度も毛鉤を入れますが、やっぱりダメ。

こういう時は、さっさとあきらめて次のポイントに行くべきなのです。わかっちゃいるけど「今度はもしかすると」という気持ちが出てきてしまい、また同じ場所に毛鉤を入れてしまうわけです。

これでは釣れるわけがありませんね。でも、川に立って魚の姿を見ると、あきらめきれない・・・このへんが素人だなあと、我ながら思います。

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こういう深み、身を隠すところもなく、毛鉤が届くはずもない。でも、竿を振ってしまう・・・

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今日も釣れず・・・でも悔しいので、せめてタカハヤでもと思い、タカハヤのいる場所に毛鉤を入れてタカハヤを1匹釣りました。すぐ逃がすので、それなら釣らなければいいじゃん、と言われそうですが、まあ素人の釣り人なのでご勘弁を。

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この日、せめてもの良いことと言えばカワセミに出会ったことくらい。岩の上にじっとしていました。きっと私より、魚を獲るのは数十倍上手なんでしょうね・・・

テンカラでは、無理なポイントはあっさりと見切って次に進むべき。わかっちゃいるけど・・・次回は、ある意味心を鬼にして次へ進みたいと思います。