Forest and River

森のこと、川のこと

家族と川へ

土日も出勤することが多い私の仕事で、今年の連休はめずらしく暦通りに休めた日が複数あったので、家族と川に出かけることにしました。しかも2回。

まずは子どもの日。2人の子どもを連れて、毎週釣りに行っているK谷へ行きました。

とはいえ、釣りをしに行くわけではないので、川原でピクニック気分の昼食をとることを目的に。家から車で30分ほどの身近な場所ですが、子どもたちにとっては初めてだらけの経験がいっぱい。

まず、国道をそれて舗装されていない林道を走ったこと。でこぼこ道を車で上下左右に揺られて走る。うわーとか、ぎゃーとか言いながらも、それなりに楽しんでいました。

次に、整備されていない山道を歩く。林道脇に車を止め、川まで荒れた道を歩いて行きます。崖から落ちたら死ぬぞ、と言いながらも、あ!きれいな木片、あ!変な虫、などと発見もたくさん。

そして、渓流に降りる入川口。簡易につけられたこの道は、渓流釣りする者にとっては便利な道ですが、子どもにとっては崖を歩くようなもの。この道を見た途端、下の5歳の娘は「もう行かへ~ん!」とくじけましたが、小学3年の兄が先頭きって降り始めると、「私も行く・・・」としぶしぶ承諾。超へっぴり腰で、おそるおそる斜面を降りて、無事川に到着!

子どもたちは、渓流なんてもちろん生まれて初めて。岩がゴロゴロあって歩きにくく、ずっと歩ける川岸が続いているわけでもないので、行き場がなくなれば川を歩いて対岸へ。子どもの短い長靴ではすぐに浸水するので、深みは父が抱っこして渡渉。

初めてイモリを見つけたり、きれいな石を見つけたり、手をつけていられないくらい水が冷たいことに気付いたりと、子どもたちは大はしゃぎ。

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遊んでいるうちに、「おしっこ!」。山にはトイレが無いから、そのへんでするんや。これも初めて。

そして昼食。子どもが、「レジャーシートは?」と聞きますが、そんなもの持ってきてない。平らな石を探して自分で座る場所作るんや。テーブルも欲しかったら物を置ける石を探してこい。

子どもたち、お気に入りの石を抱えてきてセッティング。

こういう場所で食べるのは、手作り弁当が一番。でも、父はカップ麺もこういう所で食べると抜群においしいと知って欲しかった(いや、手作りが面倒だった・・・)ので、携帯コンロを出してペットボトルの水を湧かし、カップ麺を作ろうとしたら・・・何と父がお湯を全部ひっくり返してしまった!

呆然とする子どもたち。

「ま、まあ、川に水があるからな」と言い訳をして、川の水を汲んでお湯を沸かし直し。息子には「良かったなあ、川の近くで」と言われました。

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無事にカップ麺も作れ、おいしいおいしいと食べた子どもたち。

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このあと川で石探しや流木探しをしたり、河原でニホントカゲをつかまえたりして帰りました。

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息子はその日、宿題の日記に、川の水でカップ麺を作ったことを書いてました。

下の娘は、渓流から帰るとき「山って最高~♪」と、独り言を言ってました。

 

次の日。

この日は家族4人そろって、再び愛知川上流、池田養魚場へ。

釣りを初体験させることと、バーベキューをすることを目的に。

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池田養魚場では養魚池での釣りもできますが、せっかくなので渓流釣り体験をすることに。ここに約40匹のイワナを放流してもらってからのエサ釣りです。

子ども2人はもちろん初体験。そして、私の相方もこの日生まれて初めての釣りだったそうです。

3月からテンカラを始め、最近調子が出てきた私は、はっきり言ってエサ釣りをなめていました。40匹放流されると聞き、エサ(イクラ)を入れれば、昼までに半分の20匹くらいは釣れるだろうと。そのうちお昼のバーベキューに一人2匹食べるとして、あと12匹は持ち帰るか・・・と、大きなクーラーボックス持参で行きました。

ところが、竿を垂らしても、まったく反応なし。魚の姿は見えています。しかもたくさん。そして、エサを食べにもきています。でも釣れない。うまく針にかかってくれないのです。つまり、合わせ方が下手なのでしょう。

瞬く間に1時間が過ぎ、釣果0。これじゃあ、バーベキューは肉のみになってしまう。

そうこうしているうち、ようやく1匹、そして相方も1匹釣りました。子どもは?子どもは釣れないので飽きてしまいました。だから親が必死で釣ります。

結局、2時間近くがんばって釣れたのはたった5匹!

いや~本当になめていました。釣りは奥が深い。

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小ぶりのイワナ5匹を下処理してもらい、何とか家族の口に。初めてイワナの塩焼きを食べた子どもは、おいしい!と叫んでいました。

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子どもたちは食べたらもう帰りたかったようですが、40匹放流された場所には、まだ35匹はいるはず!特に相方が釣りの面白さに目覚めたのか、「午後からも釣る!」と言ったので昼食後も釣ることに。

で、午後からもしばらくねばりましたが、釣果は何と1匹!1匹だけ持って帰っても仕方無いので、リリースして帰りました。

今回は残念ながら子どもたちに釣りの面白さを体験させられませんでしたが、相方が目覚めたのでまあ良かったです。相方は、子どもがいない時にまたゆっくり来たい、と言ってました。