Forest and River

森のこと、川のこと

生き物もにぎやかに

春が進み、新緑が日に日に濃くなっていきます。今日は久しぶりに雨が降りましたが、昨日は快晴だったのでいつもの渓流へ向かいました。

5月になると、生き物も一気に増えてきた気がします。

 

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いつも撮影する山。緑がぐんと鮮やかになりました。

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先日までは葉っぱが展開していなかったホオノキが、大きな葉を広げ始めました。

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ミツバツツジの仲間が咲き終わり、次はヤマツツジが咲き始めました。フジもきれいな紫色の花を咲かせていました。

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先週撮影した日当たりの良い斜面のイワカガミは終わっていましたが、こちらは川岸の日陰に咲いていたイワカガミ。ちょうど見頃です。

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マムシグサの仲間。ものすごいリーゼントのよう・・・

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そして川。川の周りの木々もとてもきれいになってきました。

今回も、前回釣り損ねた大物(?)狙いに行きました。ポイントに着くと、今日もいます!早速準備して、前回のように反転流に乗せて毛鉤を流しましたが・・・晴れが続くと魚の警戒心があがるらしく、毛鉤をじっと見て観察している感じです。魚影は4、5m先にはっきり見えているのですが、反応なし。

その場で昼食を食べて、時間を空けると、魚の警戒心が解けてきたようで派手に動き始めました。もう少し小さなアマゴなどもすぐ近くまで寄ってきてエサを探しています。ほんの1.5mほど先。パーマークの模様まではっきり見えるくらいです。

しかし今日は大物狙い。毛鉤の色などを変えて何度か試します。

すると、視野の片隅に何やら動きが・・・見ると、水面の上を立派な蛇が泳いでこちらに向かってくるではありませんか!良く見ると、毒蛇のヤマカガシ!対岸から泳いできたようで、私の目と鼻の先まで泳いできました。しかしそこは険しい岩場。しばらく上陸地点を探したあと、ヤマカガシは私の3mほど先のところに這い上がりました。そしてしばし日光浴・・・

私は大物狙ってそのまま竿を垂らしていました。問題は、この後ヤマカガシがどう動くか。こちらに来るか、向こうに行くか?ヤマカガシと3分ほどお近づきになった後、蛇は斜面の上へと移動を始めました。ちょっと竿を置いて撮影。

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結構立派でしょう。いや~向こうに行ってくれて良かった。

この後も、しばらく大物を誘いましたが、今日は全然誘いに乗ってくれないのであきらめて、さらに上流に行くことにしました。

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今回は、前から気になっていたことを試すことにしました。それは、魚影が多く見えているところで、黒い魚影と白い魚影があるということ。

黒い魚影は、ずんぐりむっくりな形で、私が近づいても案外のんびりしています。一方、白い魚影は割とスマートで、近づくといち早く逃げます。たぶん、黒い魚影はタカハヤか何かで、白い魚影はイワナかアマゴだと思うのですが・・・

それを確かめるため、あちこちで黒い魚影に毛鉤を流してみました。すると、いずれもタカハヤばかりが4匹釣れました。なるほど。今度から黒い小さな魚影は無視しよう。黒い大きな魚影もたまに見るのですが、それは釣ってみないと分かりません。

さて、さらに上流へと向かいます。遠いので、今まで1回しか到達していないポイントに来ました。絶対、イワナがいるだろうと思うような場所です。

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黒い毛鉤にチェンジ。

いくつかポイントがあるのですが、いずれも白い魚影が素早く逃げていきました。やはり近づき方がまだまだ下手なのですね。もうすぐポイントも終わりというところまで来て、最後は慎重に近づき、狙いを定めて毛鉤を入れると・・・

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やった!狙い通りイワナでした。18cm。

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リリース前にもう1枚。ちょっと背中の模様が今までのイワナと違ったので、稀少な「流れ紋イワナか?」と思ったのですが、違うようです。流れ紋はもっと模様が流れるようです。

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今回はタカハヤを除くと釣果1匹でしたが、十分楽しませてもらいました。

生き物にもたくさん会い、先ほどのヤマカガシの他にも別の岸辺でもヤマカガシ、林道でシマヘビに合いました。すぐ近くでシカが鳴き、茶色い岩?と思うほど大きなサルにも出会いました。

そして山も美しい!また来ます!