Forest and River

森のこと、川のこと

いつもと違う谷へ

今年の3月12日からテンカラ釣りを始めました。テンカラはおろか、エサ釣りやルアーも含めて、渓流釣りそのものの経験がなかった私ですが、テンカラを初めてその魅力にすっかりはまってしまいました。

3月末からはほぼ毎週、休みの日には竿を出しに行きましたが、場所はいずれも愛知川のK谷。イワナやアマゴの居場所など釣りに関することはもちろん、渓流の歩き方、堰堤の越え方など、一人で歩きながらこの谷でいろいろなことを学びました。

K谷でのテンカラも、回を重ねること9回。1匹も釣れなかった日が2回。あとの7回は、毎回1~2匹だけですが釣れていたので、素人としては十分嬉しかった・・・

しかし、K谷も9回目にして「ここまで行きたい」と思っていたところまで到達できたので、そろそろ違う谷にも行ってみるか・・・と思い、10回目(5月21日)、初めて愛知川水系の中でも違うT谷に行ってみました。

 

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T谷に少し入ったところ。K谷より細く、木も覆い被さる場所が多いため、テンカラ素人の私にはかなり難しいかな・・・と思いながら谷をのぼっていきました。

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大小いくつかの滝が連続します。イワナがいそうなところが多い!

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今回は、この毛鉤で挑戦。茶系のミシン糸を巻いたもの。

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まだまだ谷の歩き方は下手なので、こういう小さな落ち込みにもイワナがいるだろうと思っていても、近づく前に姿を消されることが多かったです。それでも、ダメ元で毛鉤を入れていくと・・・

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おっと、釣れました!でも小さい!12cmのイワナです。今まで釣った中で一番小さい。それでも、やはり釣れるとうれしいのです。

T谷は、毎年3月頃にイワナの稚魚放流が行われます。この小さなイワナも、おそらく稚魚放流由来なのでしょうが、サイズからして2017年の3月に放流したものでしょう。

つまりこのイワナの年齢は、1歳と4ヶ月くらいかな。がんばって大きくなれよ、と思いながら、元いた場所にリリースしました。

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今回遡行したうちで出会った一番大きな滝。こういう滝に出会っても、高巻きできる道を冷静に見つけられるようになりました。

滝のさらに上流を進みますが、ちらほらと魚影は見えるものの、ほとんどの場合、魚に先に気付かれているようです。毛鉤を入れてもまったく反応無し。それでもさらにさかのぼりながら、竿を振っていきます。それだけで楽しい。

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だいぶ上りました。木々の奥の方には尾根線もちらほら見え出します。水量も少なくなってきました。「ここまでにしておこう」と思い、この写真の場所で折り返しました。

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降りる途中、谷を離れて歩いていると、美しい落葉広葉樹林に出会いました。こういう出会いもうれしいものです。

さて、翌5月22日も休みだったのですが、この日は午前中用事があったので釣りには行けず。しかし、用事も12時前には終わったので、今からでも行くか?と思い竿を持って出かけました。

コンビニでおにぎりを調達し、自宅から軽トラで約40分。今回は愛知川水系(茶屋川)のA谷に行ってみました。もちろん初めて。

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手前が茶屋川本流、小さな滝が流れ出てきているところがA谷。

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う~ん昨日行ったT谷より竿が振りにくいかも・・・それでも、魚がいそうなポイントはあります。毛鉤を入れると、あっさり釣れました!でも計測前に逃げられたので釣果にはいれず。小さかったです。

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A谷の川石の色は今までの谷とは少し違います。変わった色の石が多いなあと思いながら歩いていると、岩の上にびっしりとオタマジャクシがいました!タゴガエルかな?

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逃げられたものの、谷に入ってすぐに釣れたこともあって気をよくしながらさらに奥へと進みます。

こういう小さな落ち込みがたくさんあって、期待しながら毛鉤を入れますがまったく反応なし。

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良いポイントが多いと思うのですが、腕が悪いのかまったく魚を引き出せず。これはもうダメだと思い、早々に見切りを付けて折り返しました。

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途中で見かけたカツラの大木。カツラは大好きな木。釣れなくても、こういう出会いがあるからいいのです。

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茶屋川本流に戻ったところで、まだ少し時間があったので初めて本流で竿を出すことにしました。水の流れも川の様子も源流とは全然違いますね。とりあえず毛鉤を流しながらしばらく釣り上がりましたが、まったくダメ。素人の私には、射程距離の短いテンカラで本流を釣るのは無理なようです。

それにしても、昼過ぎからふらっとテンカラ釣りに出かけられるなんて、東近江市は恵まれていますね。