Forest and River

森のこと、川のこと

2020年初の渓流

新年明けましておめでとうございます。

12月は、渓流に魚の映像を撮影しに行ったのに、結局一度も記事を書かずに終わってしまいました。12月は初めての谷に行ったのですが、イワナとアマゴとタカハヤが混泳している様子をはじめて見ました。

さて、年が明けて1月6日、多くの人はこの日から仕事始めだったと思いますが、私は一足早く4日から仕事始めだったので、6日はお休み。天気もいいし、2020年初の渓流撮影行です!

それにしても、1月に渓流に行けるなんて・・・滋賀県の愛知川上流域では、例年だとクリスマス頃から年末にかけて雪が降り、山ではそれが根雪となるため、1月には渓流の入口にたどり着くことすら難しいのに・・・

雪がないので1月にも渓流に行けるわけですが、一方でこの時期に山に積雪がないと、雪解け水が供給されない春からの渓流の水量がとても心配です。減水もさることながら、冷たい水が供給されないのはイワナたちの体調にとっても何らかの影響があるのではないでしょうか?

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谷の入口に到着。仰ぎ見る山には、うっすら積雪がありますが、本来ならここから見る景色は一面真っ白のはず・・・まあ、そうだとしたらここまで来ることはできませんが。

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仰ぎ見た山の様子。この地点より標高差500mほど上にある山です。

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谷の入口にも、日陰の川原には雪が残っています。ああ、寒そう!この日、この谷は正午で気温4.5℃、水温5℃でした。

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うっすらと雪が残る川原。この時期、川に入ったことがないので比較できませんが、すでに水の量が少ないように思います。

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平たい地形で、瀬淵があまりはっきりしない流れのためか、全然イワナの姿を見ません。 

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日向と日陰で、これだけ差があるのですね。 

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ようやく、魚の姿を見かけたのはこちらの深い落ち込み。水底のほうに、5,6匹の魚が泳いでいました。水面の波紋が激しく、イワナかアマゴかは見分けられませんでした。 

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谷の支流に立派な滝がありました。これはとても登れません。シャワークライミングを楽しむためか、滝の真ん中からトラロープが垂れ下がっていました。

この滝がある支流ではなく、本流を進み始めたのですが、こちらにも2段の滝が出現しました。その滝壺の水底に魚が群れていて、こちらはアマゴとイワナの混群だとはっきり確認できました。

それにしてもこの2段の滝も超えられそうにないので、一旦引き返して斜面にとりつき、かなり高く巻いて超えようとしたのですが、斜面には一部雪が残って足元も危なっかしい。無理すれば超えられそうですが、今回は無理する必要はないので、高さ15m近くまで登りましたが、潔く引き返すことにしました。これがシーズン中だったら、たぶん強行していたでしょうが、なかなか手強そうです。 

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引き返して、日当たりが良く座りやすい岩を探して昼食に。

今回は、いつもの袋ラーメンをやめて、一度試してみたかった焼きそばに挑戦。沸騰したお湯に放り込んでおくだけのラーメンと違って、焼きそばはちょっと手間がかかります。昼食の時間も惜しい釣りシーズン中なら絶対作らないでしょうが、渓流の撮影だけが目的の今だからこそできるちょっとした贅沢?

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できました!いや~うまそう!

で、実際おいしかった!

けれど、もう焼きそばは作らないかな・・・片面をゆでて、その後ひっくり返して麺をほぐし、水がなくなる直前になって粉ソースを入れ、水が飛んでしまうまで強火で炒める。ちょっと手間がかかりすぎます。まあ、その分おいしいのだけど・・・ 

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谷を下りる時、ふと足元を見ると1本の細い氷の棒が落ちていました。なんだこれ?と最初は分からなかったのですが、上を見上げて納得。岩だなからツララがぶら下がっていました。 

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立派な株立ちのケヤキケヤキは株立ちしやすいですが、これほどたくさんの株に分かれているものは初めて見ました。こういうのを見て、昔の人は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)とか考えたのではないかと思うほどです。 

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最後に、冬らしい渓流の写真を。雪こそ写っていませんが、葉を落とした落葉広葉樹、地面を覆う大量の落ち葉、澄んだ冬の青空。やはり渓流はいつのシーズンでも美しい。

解禁まで、あと2ヶ月です!