M谷に行ったものの・・・
モンベルが主導し全国で行われているSEA TO SUMMIT。海をカヤック等で漕ぎ、陸を自転車で走り、山を登ってSUMMIT(頂上)を目指す。
このSEA TO SUMMITを、私の住む東近江市では2017年度から始めました。もちろん、滋賀県には海がありませんので、湖・びわ湖からのスタートとなります。
東近江市で2回目となる今年のSEA TO SUMMITが、先日6月2日(土)~3日(日)開催されました。私は2日(土)にSEA TO SUMMITの一環で行われる環境シンポジウムに関わっており、また3日(日)の競技当日も終日スタッフとして参加していたため、テンカラはおろかブログの更新もしばらくできない始末でしたが、本日ようやく少し時間ができたので、5月28日に行った釣行を記録がてらにアップしておきます。
この日は、初めてM谷(茶屋川水系)に行きました。
M谷へと通じる茨川林道は、この日まだ工事中。ダンプの運転手さんには、「軽トラなら通れるぞ」と言ってもらったのですが、ダンプとすれ違うのに悪い気がして、途中に車を置いて歩くことにしました。
林道を歩いていると、隣に茶屋川本流が流れています。前回、少しだけ茶屋川本流に釣りに入ったのですが、まだまだテンカラで本流は難しいと感じたので、今回は最初から本流に降りるつもりはありませんでした。
しかし、林道を歩いていると、本流とはいえなかなか雰囲気良さそうな流れが・・・そこで本流に降りてみました。
竿を出し、しばらく毛鉤を入れながら釣り上がりますが、まったく魚影なし。
しばらく上流に向かって歩くと、工事現場に出くわしました。こりゃ魚影がないはずだ。でもこうした工事のおかげで、川も林道も通れるのですから責めてはいけません。
さらに上流へと進むと、ようやく茶屋川本流に流れ込むM谷の入口が見えました。
しかし何だか・・・期待できそうにない雰囲気です。
一言で言えば、荒れています。川はほとんど砂利で埋まっている感じ。
砂利で埋まって水深が浅く、川底の地形もフラットなため、ご覧のように茶色のヌメリのあるコケが石にひっついています。まるで本流のよう。
なんだ、こりゃ。というくらいの景色になってきました。とても上流部とは思えない景色です。
おっ、ちょっと渓流っぽくなってきたかな。
今回は、ちょっと変わった巻き方をした毛鉤を試すことにしました。
どんどん進むと、少しは魚のいそうな場所があります。おっ!1匹だけ姿が見えました。毛鉤を入れますが、どうやら感づかれたようです。
この先も進むのですが、まったく魚影無し。
あーもう、ダメだという景観になってきました。地形図では、さらに上流へと進むと期待できそうな感じですが、スタートの遅かった今回はここで時間切れ。あきらめて引き返します。釣果0。
途中、川にはたくさんの花が落ちていました。最初は何気なく「エゴノキがえらくたくさんあるな」と思っていたのですが、釣りをあきらめて引き返す時、よく考えるとこんな渓流になぜエゴノキが?と不思議に思ったので周りをよく見ると・・・
正体はこれ。エゴノキと同じ仲間のハクウンボクの花でした。きれいですね。
いくつかの葉に「落とし文」がありましたが、普通小指の先ほどの大きさの落とし文が多いのに、こんなに大きいのが!こんなに大きな落とし文を作る虫は誰?
帰って調べましたが、エゴノキやハクウンボクにはエゴツルクビオトシブミという虫が作るらしいのですが、それでもこんな大きな落とし文の例は出てこない。でもそうなのかな?
河原の石の上には、アゲハモドキ(蛾の仲間)がじっとしていました。
ようやく茶屋川との合流地点まで戻り、そこから林道へと上がると、目の前に大好きなコアジサイの花が。
釣れなかったけど、こうした思いがけぬ出会いがあるから渓流釣りは楽しいのです。