Forest and River

森のこと、川のこと

イワナの稚魚放流

昨年より、愛知川上流でイワナ・アマゴの稚魚放流のボランティアに参加しています。

今日が今シーズン最初の稚魚放流の日。しかし昨日からずっと降り続く雨で、これは中止かな?と思って電話すると、「やるよ!」とのこと。

雨の渓流って初めて行くな、と思いつつ、行ってきました。

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昨年はものすごい雪が降ったため、放流時期になっても林道の雪が解けず、放流する谷まで膝まで埋まる雪道を片道4km歩いて行きました。それに比べると今回は楽。車で谷の入口まで行けました。けど、今日はとても霧が濃かったです。

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谷の入口に到着。今日は7人のボランティアが集まり、それぞれが別の谷に割り当てられて一人で放流に行きます。

一人で持つ量は、水を入れたビニール袋に体長2~3cmほどのイワナ稚魚を1,000匹~1,500匹、そして袋がパンパンになるまで酸素を入れ、ザックで運びます。重いですが、それより困るのは歩くと袋の中で水がタポタポと揺すられて身体が振られてしまうこと。危なっかしい岩の上を歩くときに背中が揺すられます。

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小さなイワナの稚魚。1月頃に孵化したものです。小さくても、体の横にはちゃんとパーマークがあります。

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1,000匹を1箇所に放すのではなく、谷をさかのぼりながら数十匹ずつ放流していきます。私の行った谷では、約700mほどをさかのぼりながらあちこちに放流していきました。

まだ泳ぐ力も弱いので、水に流されないような場所で、しかも晴れが続いても枯れ上がらない場所に放流していきます。袋から放してあげると、小さい体で一生懸命泳ぎます。がんばれよ、と思わず声をかけずにはいられません。

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今回はこの滝までさかのぼりました。写真で見たら簡単に超えられそうな滝に見えますが、私にはとても無理。シャワークライミングしながら行けるかもしれませんが、今日はとっても寒く、少し雪が降っていたんですよ!昨年もこの滝で引き返しました。

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無事、放流を終えて林道まで戻ります。上りながらの川の景色と、下りながらのそれとは不思議と雰囲気が変わります。

さて、林道にたどり着いて車に乗り、事務所まで戻りました。組合長さんに報告しに行こうと車のドアを開け、キーで施錠し、キーを抜こうと・・あれ?キーを抜こうと・・・抜けない!

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ちゃんとキーは回せて、施錠も解錠もできるのですが、抜くに抜けない!事務所から潤滑油を借りてきて穴に注しましたが、まったくダメ。車を購入した店にTELしたら今日は休み。これはもうJとAとFの人を呼ぶしかない。

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今日は祝日で出動が多かったので来てもらうのに2時間かかりましたが、助けに来てくれました!しかしドアの内張をはがしてキーシリンダーを取り出してと・・・かなりの大作業。こんなにたいへんなことになるとは・・・

キーシリンダーを出してもまだキーは抜けず、悪戦苦闘していただいてようやく抜けました。原因は不明。まあ、事務所の駐車場で起こって良かったです。携帯の電波が届かず電話がつながるところまで何kmも歩かなければならなかった谷の入口で起こっていたら、深夜になっても帰宅できていなかったかも・・・